講座
結核患者の食生活
中村 隆
1
1東北大学部医学部内科
pp.15-19
発行日 1953年9月10日
Published Date 1953/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200588
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近年結核に對する,特に外科的療法と化学療法がめざましく進歩し,これらが主因して結核死亡率が著明に減少してきていることは周知の事実であります.しかし從來結核療養の原則といわれた安靜,大気,榮養療法は結核治療の基礎として依然その程度に多少考え方の差こそあれ重要と考えられます.したがつてはなばなしい外科療法,化學療法の研究に較べますとこの方面の研究はきわめて地味ではありますが,やはり其の意義ができるだけ解明され,合理的に活用されるべきだと考えます.但し與えられた"結核患者の食生活"なる問題に対する私どもの解答は"結核患者の食餌療法"となることを御諒承いただきたいと思います.
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