時評 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    これからの食生活
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                有本 邦太郎
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1國立榮養研究所
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.15
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1952年6月15日
                  Published Date 1952/6/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201048
                
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- 文献概要
米の統制がはづされるかもしれぬという話もあったし食べようと思へば何んでも食べられる昨今の街の樣子から,食糧事情はよほどよさそうに思われるが實をいうと決して左樣にはよくない。もつとも終戰直後の極惡の状態からみればはるかによくなつてはいるが,自力でここまでになつたのではなく年々300萬トン餘りの食糧を海外から輸入しているのである。しかも我國では年に150萬もの人口が殖へている。現在人口を充分に養うことにすら事缺く我國の食糧は増加人口を賄つてゆくには相當の増加を必要とすることはいうまでもない。
一方,これは食糧ばかりでないが物の絶體量の不足が主因をなして物價の値上りとなり,食物を例にとつても現に生計費の半ば以上をこれに費している有樣である。
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