連載 衛生制度の開拓者たち—明治はじめ京都における政策をめぐって・16
食生活の西洋化
小野 尚香
1
1大阪大学医学部公衆衛生学教室
pp.62-65
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902747
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食生活の在り方には,時の政治の意向が色濃く反映されているものです。明治はじめ,たとえば牛肉や牛乳はその栄養価が謳われ,「文明の薬」2)としてセンセーショナルに登場してきました。牛肉や牛乳の普及という政策目標によって,畜産技術の伝習,畜産事業の推進,食品衛生の管理などの施策が構築されていきます。
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