保健婦さんへの言葉
すぐれた保健婦さんを町に,村に!
大塚 美保子
pp.27-29
発行日 1951年4月10日
Published Date 1951/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200066
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此間,近くの診療所に行き,「ツベルクリン反應のテストをして頂けますか?」と訊ねたら,そこの婦長さんは貴女がやるの?………」といわれるので「いいえ,この子です。」と連れて行つた2歳になる子供を指さすと,婦長さんは一寸眼を丸くして「へえ--,そんな小さい子にやるの--そんな必要なんかないじゃないの--。ねえ,こんな小さい,元氣な子にツベルクリン反應だなんて………フフフ………」と,近くにいた他の看護婦さんと笑つていて,まるきりとりあつて貰えなかつた。
「それじや……」と,歸ろうとすると「まあ1ぺん先生に訊いてあげましよう」と診療室に入つてゆかれた。暫くして出てこられて「なさるそうですよ。先生,なさるつておつしやつてますから……」と。
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