特集 「行政ウーマン」としての保健婦
「行政ウーマン」としての保健婦のあり方を考える
町で唯一の保健婦として
岡田 里枝
1
1埼玉県児玉郡美里町保健センター
pp.734-737
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207807
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1.はじめに
埼玉県の北部,人口1万余の美里町(当時は村,昭和59年町制施行)に新卒の保健婦として一歩を踏み出して20年になる。当時この村に唯一の対人保健の専門職として採用されたのであるが,私自身はもとより,迎えてくれた他の職員にとっても未知の部分が多く"いるだけでも良い保健婦"の時代であった。
そんな状況で私自身は保健婦業務とは……,行政とは……,公務員とは……,とあまり深く考えず,疑問さえもたずに就職をした。そして,住民の健康を守るという気負いのなかで日々の業務に携わり20年を経たことになる。
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