保健婦さんへの言葉
榮養士の立場から保健婦をみて
荒川 幸枝
pp.34-35
発行日 1951年4月10日
Published Date 1951/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200068
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保健所の公衆衞生の發達と共に,保健婦も榮養士もその業務内容はますます深くなつて來た。保健所に於て榮養士の手による榮養業務は,昭和22年頃から開始され保健婦業務に比べればはるかにまだ淺いもので榮養士自身もその業務のどこまで自分の分野であるか,保健所自體も何を榮養士にさせるべきか,よく理解していない所が多い。人員も保健婦に比べ何分の一かでその團體の力に比べればどんなにさか立ちしようと,榮養士のみでまとまつた仕事は出來る筈がない。
故に榮養士は醫師又は,保健婦の協力を得てはじめて自分の仕事を満足に果す事が出來るのである。特に保健婦とは1つの線の上にあつて互いに助け合はねばならない。
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