特別記事
30代に増える“こころの病”
今井 保次
1
1(財)社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所
pp.434-438
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100079
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近年メンタルヘルス対策が話題になるなか,中高年のうつ病,自殺の増加に注目が集まっている。いくつかのホームページでは,見出しに「中高年に多いうつ病の治療と予防」1),「中高年期の『うつ病』が増えています」2)というタイトルが付けられている。また「エッセイ……中高年の『うつ病』」とタイトルして,本文中に「最近うつ病が中高年の方の間に多いといわれています」と書かれているものもある3)。これらはほんの一例にすぎない。中高年にうつ病が多いという知識は,ほぼ定着した感がある。
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