特集 健診の100%活用法 ヘルスプロモーション時代の基本健診と乳幼児健診
母子保健計画にみる健診の工夫
深川 春美
1
1厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
pp.324-328
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100057
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母子保健計画の見直しの状況
平成9年度,都道府県から市町村へ母子保健事業が移管されるにあたり,市町村が母子保健事業をスムーズに行えるよう,市町村における母子保健計画の指針が策定されました。市町村の母子保健計画は,策定からおおむね5年ごとに見直しを行うこととされており,平成14年度までに全体で約8割の市町村が母子保健計画の見直しを実施しています(表)。ただし,都道府県別に見ると,46.0~100%と見直し状況には差があります。
また,平成13年からは「健やか親子21」がスタートしました。これは,子どもと親の健康課題を整理し,21世紀の母子保健の取り組みの方向性と目標(値)を示したものであり,関係機関・団体が一体となってこの目標達成のために推進する国民運動です。ヘルスプロモーションの考え方を基本理念としており,妊娠・出産や育児を通じて,親子が人として成長しながら「豊かな人生」を送れるように,地域・社会の構成員が個々の親子への支援や子育て環境の改善を親子とともに進めようとするものです。
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