特集 市町村における母子保健活動の推進
市町村母子保健計画の考え方と進め方
藤内 修二
1
1大分県中津保健所
pp.18-24
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901407
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母子保健法の改正に伴い,平成9年度より市町村が一元的に母子保健サービスを提供することになる.それを前に計画的な母子保健事業の展開のため,市町村の母子保健計画の策定が急がれるところである.計画策定にあたっては,母子保健事業の実施計画ではなく,厚生省が発表したエンゼルプランの市町村版とも呼ぶべき「母子保健福祉計画」の策定が望ましい.すなわち,福祉をも含む総合的な計画であることが求められているのである.
母子保健計画に限らず,市町村の保健計画の策定において,従来の課題解決型アプローチに代わって,ブレイクスルー思考1)や地域づくり型アプローチ2)といった目的設定アプローチ3)を用いた計画策定の手法が注目を集めている.本稿では,この目的設定アプローチを用いて,母子保健計画を策定する際のポイントについて概説する.
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