FOCUS 『保健婦雑誌』を創刊号から振り返る
鼎談―時代とともに変わりゆく保健師の課題とアイデンティティ
守田 孝恵
1
,
相馬 幸恵
2
,
尾﨑 米厚
3
,
中野 潤子
4
1国立保健医療科学院公衆衛生看護部
2新潟県村上健康福祉事務所地域保健課
3鳥取大学医学部社会医学講座環境予防医学分野
4青梅市福祉部健康課
pp.40-52
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100042
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1950年代
感染症・個別対応の時代
守田 『保健婦雑誌』が創刊されたのは1951年です。本日は,半世紀にわたって保健師活動を語ってきた雑誌を振り返り,これからの保健師活動を展望したいと思います。創刊以来の特集や主だった記事を列記した資料が手元にありますので,この資料からみえるものを話し合ってみたいと思います。
尾﨑 創刊の頃は,現在の「特集」スタイルではなく,知識を提供する「講座」が中心ですね。取り上げている疾病は,感染症,とくに結核が頻出しています。当時は感染症の時代ですから,わが国の疾病構造を反映しているといえそうです。
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