特集 人口減少時代の病院
【鼎談】人口減少時代の病院
清家 篤
1,2
,
吉川 洋
2,3
,
池上 直己
4
1慶應義塾大学商学部
2社会保障国民会議
3東京大学大学院経済学研究科
4慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室
pp.678-683
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101253
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池上 本日は人口減少時代における病院の対応をテーマに,お話しいただきたいと思います.既に人口は減少し出しており,今後減少が加速化すると予測されています.人口の減少は,医療費を負担する現役世代においても最も著しいので,現在の医療保険体制を維持できるかどうかが危惧されます.また,若年人口が減少すると,従業員,とりわけ看護・介護職員の確保が難しくなります.こうした観点から,それぞれの分野の第一人者をお招きしました.最初に,簡単な自己紹介をお願いします.
吉川 私の専門はマクロ経済学ですが,医療問題との接点は,2001~2006年の秋頃まで,政府の経済財政諮問会議に民間議員として参加し,医療制度改革等に関係したことです.
また,今年1月に社会保障国民会議が立ち上がり,清家先生とご一緒させていただいています.
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