特集 外来看護に今求められていること
【鼎談】外来看護をめぐる課題と今後の可能性
吉田 澄恵
1
,
佐々木 由美子
2
,
久保田 聰美
3
1順天堂大学医療看護学部
2JA長野厚生連佐久総合病院
3近森病院
pp.642-649
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100998
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医療環境が大きく変化するなかで,これからいっそうその質を問われることになる外来看護。現場の管理者が現状として抱えている問題や課題を挙げ,期待される役割は何か,それをどう構築するかについて,お話しいただきました。
吉田 私は大学で周手術期看護の教育を担当しているのですが,平均在院日数の短縮とともに診療と治療が効率的になった反面,患者相談,生活指導,入院前の説明にかける時間など,患者さんの術前術後のフォローが不十分になってきたと感じます。退院後,外来の看護師に相談できなくて,病棟の馴染みの看護師にアフターケアを受ける人たちもいます。看護師が担うべきことが明らかに外来の場に移行されつつあるのに,それに見合う外来看護を構築しようという流れができていない気がします。
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