連載 こう書けばわかる!保健婦記録・12
保健師の思考過程と記録様式との関係
長江 弘子
1
,
栁澤 尚代
2
1聖路加看護大学看護学部
2新潟青陵大学看護福祉心理学部
pp.159-166
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100011
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保健師の視点を伝える記録様式とは
保健と福祉の組織統合が進むなかで,保健から福祉にまたがる視野をもつ保健師の重要性はいっそう増しています。組織統合をネガティブにとらえている保健師も少なくないようですが,それは住民利益に適った方向であり,また,保健師が磨いてきた専門性とも合致しています。いま保健と福祉の統合を本物にするために,多くの人たちに保健師の視点を伝えることが求められているのではないでしょうか。
そのような背景を考えても,「保健師記録の質管理」は重要な課題といえます。共通言語を用いて保健師活動を記すスキルは,職場での事例検討会や研修会で研鑽を積む必要があります。さらに,サービス提供プロセスとその効果を自治体という単位で共有するために,他職種と「記録システムづくり」に取り組むことも大切です。
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