ベッドサイドの看護
家庭訪問を取り入れた透析患者指導の再点検
伊藤 ツヤ子
1
1山形県立中央病院透析室
pp.184-187
発行日 1981年2月1日
Published Date 1981/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922714
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年医療の進歩,福祉の向上などから透析患者も幅広い年齢層にわたり,年々増加の傾向にある.当施設においても,小児を含め,透析者は現在40名で70歳以上の老人を除き,病院から通学中の例を含め社会復帰率は65%である。そのうち7名は社会復帰者を優先とした夜間透析を行っている.
この状況は,透析療法の目覚ましい進歩のおかげでもある.効率の良い透析器械が出現し,透析に伴う制限・苦痛もかなり軽減してきたが,患者自身の安易な考えから,自己管理不良に伴う高カリウム血症,心不全,肺水腫などの合併症を伴うことが多くなったように思われる.そして,患者サイドに立って看護する者には,幅広い観点から熟達した技術と指導能力が要求されるようになった.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.