特集 なぜ事例を検討し合うのか
事例検討を通して看護の個別性の徹底を
中井 英子
1
1東京都立養育院付属病院看護教育科
pp.367-368
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922597
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多くの看護婦諸姉の場合,ケース・スタディは看護学生時代に手掛け,卒業後も引き続き行い,学会や専門雑誌に数多く発表されたり,また未発表のものも個人や施設内で多く持っておられることと思う.
事例研究というと,ややもすると問題点の発見とそれに対する解決法のみがうんぬんされやすいが,そうすると全体をとらえられず部分的なとらえ方にとらわれやすい.看護の場合,まず患者の問題点を取り上げるのでなく,患者をあらゆる角度からとらえ,個々の患者に必要な看護を行い,それを深く科学的に追求することであると私は考える.
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