FOCUS 保健師の判断と支援内容を抽出する! 関係者の連携と地域の変化に着目して
多問題事例に対する個別支援技術の研究
宮本 ふみ
1
1前西多摩保健所
pp.838-839
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100205
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事例分析から導き出された保健師の支援技術
事例分析結果は,①場面ごとの保健師の判断,②「見極め」を行う局面における保健師の判断材料,の2側面について記述されている。2つの分析で明らかになったのは,保健師の支援技術の基盤(根拠)となる判断機能の多層性,多次元性,総合性である。
①では,6場面に「状況→判断→目的→行動」の枠組みを設定し,それぞれの検討内容が詳細に分析されている。結論的には行動が具体的な支援技術を表現していると受け止めることができるが,検討内容から確認されるのは,保健師が状況から何を判断し何を目的に行動したかの重要性,換言すればアセスメントと目標設定が支援の鍵を握るということである。
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