特集 なぜ事例を検討し合うのか
事例検討をなぜし続けるのか—実践の場で可能にするために
平田 満子
1
1神奈川県立看護教育大学校
pp.362-366
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922596
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はじめに
‘なぜ事例を検討し合うのか’というテーマをいただいたのだが,その理由を一言で表すなら,患者によい看護サービスを提供するためである.しかし,こうさらりと片付けてしまうには,あまりにもその含んでいる意味が大きすぎるので,もう少し砕いて考える必要があろうかと思う.
また,事例を検討することの必要性が多くの人たちに認識されているにもかかわらず,日常の看護の場でなかなか実行されないのはどうしてなのか,どこに問題があるのかを同時に考察しなければならないだろう.そして更には,どうすれば実行可能にすることができるかを,私自身卒後教育に携わっている中から,日ごろ感じていることなどを述べてみたいと思う.
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