研究と報告
アルツハイマー型老年痴呆患者への食事援助における試み—その摂取および消費カロリーについて
藤原 伸恵
1
,
桑田 由起子
1
,
大島 道子
1
,
張谷 秀子
1
1きのこエスポアール病院
pp.73-75
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921900
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
アルツハイマー型老年痴呆は進行性の痴呆であり,これに様々な問題行動を伴うことが多い.また身体的にも,その末期には,きわだったるいそう(=脂肪組織の消失のため,痩せている状態)傾向が見られることなどにより,この疾患に栄養摂取,さらに消費カロリーなどが大きな影響を及ぼすものと考えた.
今回,私たちは,アルツハイマー型老年痴呆患者にカロリーカウンタを使用して,1日の総消費カロリーを測定し,同時にその食事摂取状況を細かに観察することにより,この疾患に対するよりよい食事援助をすることを模索してみた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.