ベッドサイドの看護
心身症患児の看護を考える—神経性食欲不振症児を通して
池田 侑子
1
1鳥取大学医学部附属病院
pp.58-61
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921897
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はじめに
小児病棟においては,心の悩みが身体に現われて入院してくる子供,いわゆる心身症患児が近年増加している,例えば登校拒否で,発熱,頭痛,腹痛,下肢痛,過呼吸発作等が主症状である.
小児は心身相互の関係が未分化で,互いに影響を受けやすく,色々な精神的な問題や葛藤が精神症状として出るより,一般的に身体的症状として出ることが多い.その小児が病院にたどり着く時は,その混乱が深刻化し,心から叫んでいる状態と言える.
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