おしゃべりワークショップ
自分で料理し,健康作り—精神障害患者の糖尿病治療食調理実習
辻本 幸子
1
,
吉井 朝子
1
,
西川 和子
1
,
山崎 和美
1
1和歌山県立五稜病院
pp.172-173
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921643
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- 文献概要
糖尿病の自己コントロールは,本人にとって非常に難しい.ちょっとした誘惑や気のゆるみがそれまでの努力を水の泡にしてしまう.健常者ですらそうなのだから,精神疾患を患う患者であればなおさらと言えよう.
五稜病院では今までも,糖尿病については栄養士の講義などで働きかけてはいたのだが,外泊などですぐに元の高血糖に戻ってしまう事の繰り返しであった.そこで,毎月1度調理実習をすることによって,少しでも患者が自分に合った味付けを修得し,外泊や退院となっても食事をコントロールできる力を養ってもらおうと,この試みを開始したのだった.
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