Japanese
English
◆研究と報告
失語を伴う記憶障害に“料理ノート”を使い,調理動作,買物が改善した一例
Occupational Therapy for an Amnesic Syndrome with Aphasia Patient in Cooking Activities
嘉斉 亜弥
1
,
坂本 一世
1
,
松葉 正子
1
Aya Kasai
1
,
Ichiyo Sakamoto
1
,
Masako Matsuba
1
1東京都リハビリテーション病院
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
キーワード:
失語
,
記憶障害
,
調理訓練
Keyword:
失語
,
記憶障害
,
調理訓練
pp.309-316
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
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- サイト内被引用 Cited by
要旨:筆者は頭部外傷後に失語症と記憶障害を呈した一例の作業療法を担当した.症例の主な生活上の障害は調理動作,買物の困難にあったが,料理ノートなどを作成し,使用した約6ヵ月の作業療法を行った結果,正しい材料の買物といくつかの料理を一人で作ることが可能となった.成功した理由としては“料理,材料の写真が語の意味理解を助けた”,“材料,作り方の順序をノートに簡潔に列挙した為,それらを記憶する必要がなくなった”という事が考えられる.
Copyright © 1993, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.