特集 チームナーシングの新しい展開
医師の目から見た固定チームナーシング
南部 光彦
1
1兵庫県立塚口病院小児科
pp.136-140
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921636
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はじめに
本院小児病棟は,ベッド数が50床であり,小児科以外に,外科,脳外科,整形外科などを含む小児の病棟である.肺炎,髄膜炎,虫垂炎,麻疹,水痘,川崎病,てんかん,脳性麻痺,水頭症,脳腫瘍,頭蓋内出血,白血病,悪性リンパ腫,腎炎,ネフローゼ症候群,肝炎,糖尿病,気管支喘息,肥満,登校拒否症,拒食症,ペルテス氏病,ソケイヘルニア,未熟児,大量羊水吸引症候群,高ビリルビン血症,ダウン症……種々の疾患が渦巻いている.高度に専門化し,特殊化した医療に対応して,看護も専門の知識,特殊な技術が要求される.それと同時に,心身症の増加からもわかるように,より深い,精神面,家族面をも含んだ指導が必要となる.
当院小児病棟の看護婦は,婦長を含め24名おり,約10年前より固定チームナーシングを導入している.看護婦はA,B,Cの3チームに分かれており,Aチームは感染症や母子同室など個室中心のチーム,Bチームは慢性疾患など6人部屋担当のチーム,Cチームは新生児を担当している.さらにAチームの中には,輸液グループ,障害児グループなどがあり,Bチームにも,喘息グループ,肥満グループ,心身症グループなどがある.
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