特集 よりよい外来看護のために
内科外来における看護上の問題点と看護婦が果たす役割
杉山 記未子
1
,
宮本 昭子
2
1虎の門病院内科・外科外来
2虎の門病院内科外来
pp.273-278
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921348
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はじめに
医療施設における受療率は年々増えており,1982(昭和57)年7月15日の厚生省“患者調査”では1955(昭和30)年と比べて約2倍となっていると報告されている.
当院の外来1日平均患者数も,10年前1500名,5年前1700名であったが,最近では2000-2200名となっている.入院患者数の約3.5倍の患者を診療していることになるが,診療科別にみると,内科が約50%を占めている.10年前は35%だったが,疾病構造が成人病中心に変わってきていることや,高齢化社会への変化,更に医療技術の進歩に伴い,悪性疾患に対しても外来通院で継続治療を行なうようになったことが,外来患者数の増加につながっていると考えられる.当然,外来看護婦のかかわり方も変わってきていると思う.
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