学生の広場
排尿の早期自立に向けての援助—まずはオムツを外すことから
山本 絵美子
1
,
本田 英子
1国立横浜病院附属看護学校
pp.529-532
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904289
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はじめに
排尿の自立は,日常生活の上で欠かすことのできない行為であり,特に高齢者が積極的に生きていくためには,排尿の自立が必要不可欠となる.失禁に対し,現在とられている一番多い方法はオムツであると思われるが,オムツは問題の根本解決を妨げるだけでなく,本人の回復意欲や尊厳を奪う結果となる.
内田ら1)は,「何よりも老人の自立と尊厳を奪う失禁を予防するために努力がなされなくてはならない」と述べている.また老人リハビリテーション病棟では,オムツ外し*1)を実践し,数か月,中には1年以上もの取り組みで,車椅子でトイレを使用できるようになったという研究報告がある.
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