特集 排尿自立への援助
排尿動作に困難のあるリウマチ患者への援助
大平 郁子
1
1国立療養所村山病院第1(内科)病棟
pp.778-783
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921131
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当内科病棟は,50名前後の入院患者中,半数以上がリウマチ患者である.リウマチは女性に多発し,男性の発病は少なく,当病棟でも男性リウマチは2例のみである.リウマチ患者は朝のこわばり,関節の腫張・疼痛・変形・拘縮を伴うため,自覚症状がたくさんあるので訴えをよく聞くことが大切である.
訴えをよく聞くと同時に観察を深め,訴えた症状の確かめを患者と共にする.患者は痛みや関節の変形や拘縮を克服しながら,ADLの自立を図っていかなければならないが,ADLの自立できる部分をつくりだすには日々の努力が欠かせない.看護婦はそれを受け止められるように働きかけ,援助をする.
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