特集 ‘援助’と‘看護’の間—独り善がりな看護ケアからの脱皮を
視覚を失った患者とのかかわり—ケアの原点に返って
北山 悦子
1
,
野村 貴美子
1
,
森川 珠美
1
1三重大学医学部付属病院眼科病棟
pp.302-307
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920723
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はじめに
視覚を失った患者の日常の生活援助は,あえて申し合わさなくとも,看護婦個々の判断のもとで行われてきた.そして特に問題を感じることもなかった.ここで紹介する事例と看護婦とのかかわりも,一見スムーズのように思われた.しかし,時としてうっ積したかのように不満を発する現実に出会ったことから,患者との‘ずれ’を体験した.
そこで,この患者への生活援助がどのようであったかを振り返ることにより,不満の原因は解明できるものと考え,更に,患者とどのようにかかわるべきかを検討し,実践したので報告する.
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