特集 母親学級--共に響きあうクラスづくり
母親学級の原点—マチソン女史の母親学級をふり返って
小田切 房子
1
1崎玉県立衛生短期大学専攻科
pp.946-955
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207518
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はじめに
わが国の母親学級は,1949(昭和24)年E・マチソン女史(連合軍総司令部公衆衛生福祉部看護課・助産婦担当看護婦)の提唱によって始められた。当時はまだ戦後の混迷期で,妊婦に対する保健指導は,主に助産婦が自分の受持ち妊婦を対象に個別に行なう状況であった。そのような時期に全妊婦を対象に,一定レベルの保健指導を,集団指導の形で行なう母親学級は画期的な方策であったといえよう。
以来40年近く経過した現在,母親学級は出産施設をはじめ,保健所,市町村保健センター,またデパートなど様々なところで開催されている。最近ではマタニティ産業の標的の1つとして,営利の対象にもなっている。
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