特集 ‘援助’と‘看護’の間—独り善がりな看護ケアからの脱皮を
独り善がりな看護ケアからの脱皮—学生の学習過程を明らかにする中で
浅川 明子
1
1神奈川県立看護教育大学校
pp.310-314
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920724
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はじめに
日常生活の中で,“独り善がり……”という言葉やこれに類する言葉を,時々耳にすることがある.‘全く独り善がりな人’とか‘独り善がりなことを言っで……’等々,この言葉は,主に人と人との関係の中で相手を批判したり,たしなめたりする時に使われていて,いずれも,自分なりにある状況や事柄を‘そうだ’と決め付けた見方をしたり,相手のことを省みないで行動する人を指しているように思う.
この考え方を看護の場に移してみた場合,それは,患者の願いや希望にそった看護というよりは,看護婦の価値観や判断が優先された看護を指しているように感ずる.
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