グラフ
君は今年も夏の光を見たか!—東京進行性筋萎縮症協会〈宿泊検診〉
岩下 守
,
本誌
pp.974-981
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919648
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
筋ジストロフィー症の患者・家族で組織されている東京進行性筋萎縮症協会(石川左門・理事長)主催の‘宿泊検診’が,昨年8月25日から27日まで3日間,千葉県勝浦の三日月ホテルで開かれた。これは,日ころ車イスやベッド上での生活をおくっていて,町の中へ出たり旅行に出かけたりすることがほとんどなく,また在宅での療養をしていて専門的な医療・看護を受ける機会も少ない患者・家族たちのレクリエーションをかねて,検診,療育,相談,看護ケアの指導および機能訓練などを目的として,1967(昭和42)年以来,毎年夏に開かれてきたものであり,昨年で15回目を迎えた.
単なる検診とちがって,同じ病気の患者や家族が集まり,また専門医,PT,看護婦,保健婦,ケースワーカー,検査技師,看護学生らの医療・看護・福祉の関係者,それに多くのボランティアたちが参加して,泊まり込み(2泊3日)で生活をともにしながら,患者・家族の日常生活の実態を知り,お互いの交流を図ろうとするユニークな検診である.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.