理学療法の現場から
高齢者を取り巻く,介護予防から訪問リハまで
阿部 勉
1
1板橋リハビリ訪問看護ステーション
pp.752
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100558
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2004年5月,“おばあちゃんの原宿”東京巣鴨のとげぬき地蔵尊境内において,東京都主催による介護予防健診“おたっしゃ21”が開催された.介護予防とは病気の予防だけでなく,老化のサインをいち早く発見し,適切な対策を行うことによって“元気でイキイキした生活”を維持することを目的としている.
平成13年度の国民生活基礎調査では“介護を必要とする原因”に衰弱,転倒,骨折,痴呆,関節疾患など,加齢とともにあらわれる“老化現象”が5割を越えると報告されている.つまり中高年からの生活習慣病予防に加えて,高齢期からの老化予防の重要性を示唆している.このため,国の支援を受けながら“転倒予防教室”や“筋力強化トレーニングコース”と称して介護予防が各自治体で行われようとしている.
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