ベッドサイドの看護
全失語症患者へのアプローチに果たす家族の役割—STと看護婦の連携を考える
羽場 ちづ子
1
,
川路 由美子
1
,
山岸 弘子
1
1七沢老人リハビリテーション病院西病棟
pp.551-554
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919552
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失語症患者の症状は個別性が強く,患者個々へのアプローチには試行錯誤が繰り返されている現状である.言語治療が言語科において専門家によって行われている当院においても,言語科と病棟との連携は十分とはいえず,病棟における看護はまだ試行錯誤の段階である.この度,全失語の患者に,患者の妻も含めたリハビリテーション(以下リハビリ)チームを編成してアプローチを行うなかで,妻の存在が患者に与える影響が大きいと考え,妻の果たしている役割を検討した.失語症患者には家族の働きが重要だといわれていることの1例として報告する.
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