学生の眼
失語症患者の言語獲得へのアプローチ—看護婦の役割を考える
柴山 美智子
1
1東京厚生年金看護専門学校
pp.1152-1154
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919368
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はじめに
言語は日常生活の中で生きており,またコミュニケーションをとっていくうえでも有効な手段である.それが病気などによりいったん障害されると,直ちにその人個人の社会的適応を脅かすものとなってくる.
今回私は,高血圧性脳内血腫により右片麻痺と感覚性および運動性失語を合併した患者を受け持った.失語症に関して患者は,言語療法士(以下,STと略す)との訓練以外は看護婦と接する時間が多く,それだけに看護婦のかかわり方によって,患者の言語の回復も大きく違ってくるのではないかと感じた.
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