ひとりぼっちの遊学記—働きながら学んだイギリスの看護・10
福祉とユーモア
高橋 克子
1
1志村保健所
pp.1106-1108
発行日 1979年10月1日
Published Date 1979/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918802
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社会福祉は至れり尽くせりでしたが高税に泣かされました
イギリスというと,最初に私たちの脳裏を横切るのは,‘ゆりかごから墓場まで’という社会福祉の徹底です.医療福祉は,国民保健サービス(National Health Security:NHS)という国家制度として確立されており,入院費等は無料になっています.保健サービスは,日本と比較して大きな差があります.
また地域におけるケアも,日本ではまだ制度として確立されていないdistrict nurseと呼ばれる人たちがおります.彼女たちは日本の保健婦とは違って,病院または個人から依頼されて,家庭看護に従事しています.病院によっては(例えば包帯交換が必要な患者やターミナルを家庭で迎える人など),退院時に病棟から連絡票等を送付する病院もあるようです.
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