特集 看護的感性
病的生存へのまなざし—看護的感性の原点
岩田 啓靖
1
1山口女子大学(社会学)
pp.380-386
発行日 1979年4月1日
Published Date 1979/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918648
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この小論は,相当な看護労働の経験をもつベテラン看護婦,おそらくは30歳をこえた年齢の婦長・看護婦層を読者として期待している.この期待にはそれなりの理由がある.
看護集団内部の実質的なリーダーたちに,つまりは,看護を学ぶためにではなく看護をするために病棟にいる人々,訓練を受けるのではなく,訓練をする立場にある‘玄人(くろうと)’たちに向かって,‘玄人’であるが故に逃げようもない眼前の,あるいは足下の問題を,意識の中枢にもう一度すえ直して吟味してもらいたい,という願いがまずある.
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