ベッドサイドの看護
進行性筋ジストロフィー症児の便秘に対する援助
前村 久子
1
,
宮川 ハルエ
1
1国立療養所東埼玉病院7北病棟
pp.394-397
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918368
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
進行性筋ジストロフィー症児の多くは10歳前後で歩行困難となり,車椅子を使用,更に変形拘縮を来し,寝たままの生活を余儀なくされるという状態にある.病気の進行に伴い筋力および腹圧の低下などにより,排便困難および便秘で苦痛を訴える患児が多い.当病棟でも患児の半数が便秘で,その1/3が緩下剤を使用している現状である.このような患児の便秘に依る苦痛を幾分でも軽減するよう対策を試みたので,1症例を報告する.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.