ベッドサイドの看護
重症心身障害児の自立排便訓練への援助
上野 節江
1
1国立療養所山陽荘ふたば病棟
pp.389-393
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918367
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はじめに
重症心身障害児の保護・療育の歴史は,他人へのあわれみ,同情,慈善といった考えによる福祉の過程を永くたどってきていた.しかし,最近になって一般社会の問題として取り上げられ,個人の尊厳,生命の尊さが認識され,施策や活動が発展してきた.当荘の職員も重症心身障害児病棟開棟以来7年,消極的から積極的な療育へ,疾病予防の目標から対人的コミュニケーション,食事・排尿・排便等の自立へと働きかけてきた.
今回は,昭和49年より始めた排便訓練の取り組みの一端を発表する.
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