特集 出血
新しい止血剤の知識
石山 俊次
1
1関東逓信外科
pp.40-45
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201054
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〔1〕
健康な血液が血管系のそとへでると,自然に凝血現象がおこつて,止血に大きな役割を果すことは,既に誰もが知つていることであるが,しかし血液凝固は止血の単なる部分的な要素であつて,その他にもいろいろ止血に必要な条件があり,医学上まだ充分明瞭でない点も残されている.そこで外傷やその他の病的出血に対して,古来数多くの止血剤が用いられているが,新しい止血剤の傾向を知るために,これまでの止血剤を含めて,概略を総括することから述べてみよう.
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