ナースと臨床検査・3
一般検査—1 尿検査
寺田 秀夫
1
1聖路加国際病院内科医,臨床病理科
pp.1332-1335
発行日 1972年10月1日
Published Date 1972/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916463
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臨床検査のなかで,一般検査はもっとも大切なもので,尿,糞便,体液(胃液,十二指腸液,腹水,胸水,髄液)の検査を含んでいる,したがって開業医,診療所,ベッド数の少ない病院などでも一般検査だけは必ず行なわれている.
尿検査では,尿の外観,色調,混濁の有無,比重,タンパク,糖,胆汁色素の出現の有無や有形成分(血球,上皮細胞,円柱,細菌など)の程度などをしらべる.これらの検査から腎炎,ネフローゼ.腎盂腎炎,腎腫瘍,膀胱炎などの尿路疾患,黄疸や肝障害,うっ血性心不全,糖尿病の存在や程度が診断される.
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