特集 出血と止血
座談会
Ⅲ.止血剤
市原 正雄
1
,
白岩 俊雄
2
,
今井 三郎
3
,
橋本 泰彦
4
,
大石 公一郎
5
,
藤森 鴨路
6
,
大沢 林之助
7
,
堀口 申作
8
,
北村 武
9
,
武田薬品工業株式会社学術研究班
1昭和医大
2東京医大
3慈恵医大
4日本医大
5東大
6慶大
7東京逓信
8東京医歯大
9千葉大
pp.369-384
発行日 1961年4月20日
Published Date 1961/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202664
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はしがき
耳鼻咽喉科領域で一番使用頻度の多い全身投与の薬品は化学療法剤であろう。然し化学療法については各科共通事項が多い為に,各製品については相当深く研究されて居る。従つてその応用に就いては不便を感じない位諸種の研究が為されて居て,普及が計つてある。
二番目に多いものは止血剤である。又一番期待し乍ら満足が出来ないのも止血剤である。そこで吾々がその適正な期待の出来るものを将来の為に考えようではないか,出血と止血の機序は非常に多岐で複雑であるが,一応取組んで見ようじやないか,それには先ず現在市販されている止血剤の勉強をする必要があるという訳で,討論会をずつと持つて来た。今日はその一つでもあり,又今迄の討論会の一応のピリオドという点で此の座談会を持つ事とした。そして次の段階に入る整理をし度いという事も考えて本書に此の記事を入れる事とした。
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