病態栄養学概説・4
各種病態における治療栄養の実際—1.エネルギー代謝に異常を来たす疾患
榊田 博
1
1日本バプテスト病院
pp.546-549
発行日 1972年4月1日
Published Date 1972/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916307
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基礎代謝率が異常な病態では,運動量の増加に伴うエネルギー消費量が,基礎代謝率の正常範囲を示す者に比べて高い値を示すことはすでに述べたとおりである(病態におけるエネルギー代謝の項を参照).病人はしぜんに運動量を少なくして消費熱量を節減するようにつとめているが,強いて動くと意外に多くの熱量を消費する.基礎代謝の異常な症例では正常な症例に比べて,熱量出納が基礎代謝の高低と逆相関で正まは負になるので,その栄養管理に注意を要する.以下,基礎代謝の異常を来たす疾患のうち,臨床上しばしば遭遇する病態についてその栄養管理の実際について述べる.
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