病態栄養学概説・7
各種病態における治療栄養の実際—4.代謝調節の異常とその栄養管理—その1—血糖値の調節異常
榊田 博
1
1日本バプテスト病院
pp.878-881
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916380
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生体内における諸種の物質代謝は酵素・ビタミン・ホルモンその他電解質などによって調節されている.この他に代謝調節機構として関与する組織・器官の細胞系および神経系における機能異常によっても,生体内部環境の恒常性に破綻を生じる.
生体の代謝調節は,代謝過程の速度と方向の2つの面で考察されている.恒常性の保持とその調節,代謝過程での諸反応の反応速度の変化,酵素活性の調節ならびに遺伝的に支配された酵素に関するものなど,その内容は複雑である.
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