今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
臨床に役立つ栄養の基本
エネルギー代謝
鈴木 裕也
1
1社会保険埼玉中央病院内科
pp.1124-1125
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902771
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ポイント
●体内で行われている代謝活動のなかで,エネルギー消費に関する分野をエネルギー代謝と呼び,基礎代謝,作業代謝,睡眠時代謝に分けられる.
●食事摂取後に消費される熱量を特異動的作用(SDA)といい,蛋白質ではその熱量の30%,糖質で6%,脂質では4%である.
●体重の増減には熱量出納的裏づけが必要であり,肥満の減食療法中の脂肪組織1kgの減少は約6,200kcalに相当する.
●減食療法中は基礎代謝,SDAとも減少し,やせにくい代謝状態になっている.
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