特集 看護研究を検討する—あるレポートを中心に
検討3
プロセス・レコードの重要性
石沢 生子
1
,
上岡 澄子
1
,
佐藤 静子
1
,
目黒 文
1
1国立国府台病院臨床研究グループ
pp.43-45
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914150
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はじめに
臨床看護婦の立場から,同じ臨床の場で試みられた「患者中心の看護」に関する研究報告を検討してほしいとの依頼を編集部からうけた。そのレポートの内容は私たちも日頃臨床の場ですすめていく研究としては恰好のものであり,ここ数年来グループで検討してきているプロセス・レコードを用いた事例研究的なものであったので,あえてひきうけることにした。また従来この種の研究報告が誌上でさまざまな側面から考察を加えられることがあまり見られなかったような気もするし,もしあったとしても報告の形式や感想がそつなく並べられているにすぎなかったように思われるので,今回のこのような試みにいささか食指を動かされ,未熟を省りみずに皆で食いついてみようとした次第である。
以下その時の話し合いをテープに収録しそのまとめを記してみたが,最初の心づもりよりもとてもむずかしく,言いたりなかった点が多くあることを先に弁解しておきたい。
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