Japanese
English
薬剤の臨床
チュービング腰麻法の検討
Investigations into tubing spinal anesthesia
森 新太郎
1
Shintaro Mori
1
1住友病院
pp.783-785
発行日 1961年9月10日
Published Date 1961/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202495
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Ⅰ.緒言
私は前回チュービング腰椎麻酔法を紹介し使用成績の検討と考按を試み結論として本法の利点は(1)確実なる麻痺効果が得られる。(2)麻痺時間が幾らでも延長出来る。(3)麻痺は主として脊髄後根であるため重大事故がない。(4)小量宛の追加的注入によりまた注入後の体位の変換により薬液(麻痺)上昇の調節が出来る。(5)体動,腹圧によるリクォール流動のため時に意外なる薬液(麻痺)上昇が起るが本法ではこの心配がない。(6)多量の薬液が仙椎腔に流入しないので,後程骨盤高位とした際薬液(麻痺)の過度上昇が起らぬ。以上の如く本法は従来までの腰麻法に比較して数多くの利点を有していることが判ると述べた。今回は本法による100例の使用経験よりその成績を検討する。
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