特集 何が“縛らない”看護を支えるのか
【対談】“縛らない”看護の思想
田中 とも江
1
,
宮下 多美子
2
1医療法人社団充会上川病院
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター
pp.808-814
発行日 1999年9月1日
Published Date 1999/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905917
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
“縛らない”の先にあるもの
宮下 田中さんは上川病院で14年にわたって“縛らない”看護を実践していらしたわけですが,究極のところ,“縛らない”ことによってどんな看護をめざしておられるのでしょうか.
田中 “縛らない”看護というのは,自尊心をケアすることと言い換えられると思います.お年よりの尊厳を守るケアと言ってもいい.その人らしさを保障し,安心できる状況をつくり,本人も家族も満足のいく最後を迎えられる,そのためのケアを保障するということです.それは看護婦の誇りにもつながることです.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.