私の発言
看護の思想について思うこと
倉鋪 桂子
1
1福井県立短期大学設立準備事務局
pp.557-560
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906805
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看護概念の混乱
‘看護は年々良くなるどころか悪くなりつつある.今や患者は看護らしい看護を受けていない’こんな声がしきりにきかれる.こうした問題を看護婦同士で話し合う時,最も肝心な‘看護とは何か,良い看護はどうあるべきか’という看護の概念に至ると,お互いにイメージの合わない事に気づく.適当な具体例で皆の概念は一致したようにみえても,なかなか看護の本質的な問題に入ってゆけない,この原因として,私は,看護婦の間で‘看護’の考え方がひどく混乱しているような気がしてならない.
次の2つの例は,この事を現しているのではないかと思う.
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