Medical Topics
一寸した工夫・改良,他
K
pp.88-89
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912709
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診断装置や治療薬品などは,まさに日進月歩という有様で,いろいろのめあたらしいものが次から次へと登場する。1年もたつとああ進歩したものだなとしみじみ感ずる。大がかりなレントゲンの装置や,いま流行のエレクトロニクスを利用した器械,こうしたものにくらべると,昔からずっと使われている臨床の小道具に案外改良が加えられていない。手術用のメス,注射針など材質や加工あるいは部分的な改良など,それぞれ工夫はされているが,これといった画期的なものはないし,ガーゼや包帯だって旧態依然といったところである。旧態依然でも残っているからにはそのよさが認められているわけだが,しかしこのままほうりっぱなしでよいということではない。今度,ミネソタ・マイニング・アンド・マヌファクチャリング社から市販されるようになったものはごく些細なものだが大変おもしろい。Aseptex surgicalmaskというのは手術用のマスク。たとえはわるいかもしれないが,女性の使うバストパットのようになっているので,長時間していても唾などでぬれることなく話しをするにも息苦しくなくて楽である。レーヨン線維でできているので,オートクレーブで消毒すれば5,6回は使える。steri-drapesは手術用の覆布で1辺50cmくらいの正方形のプラスチック・フィルムで中央に径5cmの円孔があり,孔の周囲の裏面には1525番という接着剤がぬってある。
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