Japanese
English
資料
hHGF測定キットの改良
Improvement of hHGF ELISA Kit
二井谷 好行
1
,
立川 哲也
1
,
申 貞均
1
,
坪内 博仁
2
,
大工原 恭
3
,
三上 恵世
4
,
大久保 昭行
4
Yoshiyuki NIITANI
1
,
Tetsuya TACHIKAWA
1
,
Sadahito SHIN
1
,
Hirohito TSUBOUCHI
2
,
Yasushi DAIKUHARA
3
,
Yasuyo MIKAMI
4
,
Akiyuki OKUBO
4
1大塚製薬株式会社診断事業部
2鹿児島大学医学部第二内科
3鹿児島大学歯学部口腔生化学教室
4東京大学医学部附属病院臨床検査部
1Diagnostic Division, Otsuka Pharmaceutical Co. Ltd.
2The Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, Kagoshima University
3Department of Biochemistry, Kagoshima University Dental School
4Clinical Labora tory, Tokyo University Hospital
キーワード:
ELISA
,
劇症肝炎
,
hHGF
,
ヤギ血清
,
リコンビナントhHGF
Keyword:
ELISA
,
劇症肝炎
,
hHGF
,
ヤギ血清
,
リコンビナントhHGF
pp.1360-1364
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900928
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血中hHGF測定キットは肝疾患の重症度を反映するマーカーとして有用性が示されている.しかしこれまでのhHGF測定キットは標準hHGFとして劇症肝炎患者交換血漿から精製したhHGFを用いており,その恒常的生産性に問題があった.またキットの開発にあたり,955例の健常人血清の測定を試みたところ,異常に高値を示す検体(1例)が見いだされた.今回,標準hHGFとして遺伝子工学的に作製したリコンビナントhHGFを用い,その恒常的生産性を確保し,さらに1例の健常人で確認された非特異反応の反応機序を解明するとともに,緩衝液に30%ヤギ血清を添加することにより,この反応を抑制することができた.本改良キットを用いて,キットの性能に関する試験および,現行・改良キットでの相関を検討したところ,良好な結果が得られたことにより,本改良キットは,現行キットと同様に優れた性質を有し,しかも非特異反応も抑制できるキットであることが確認された.まだリコンビナントhHGFを開発したことにより,標準hHGFの恒常的生産性が保障された.
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