特集 ナースと共働き
共働き夫婦の記録—総婦長は共働き
細貝 怜子
1
1弘前大学医学部付属病院
pp.30-31
発行日 1964年3月1日
Published Date 1964/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912175
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病院のナースの共働きについて総婦長の立場でどう考えているか,現状と将来の見通しについて書くようにとのことですが,常日ごろ問題になっていることながら改めて考えてみると非常に複雑で矛盾が多くてむずかしいことだと今さらのように感じています。
先日ある新聞の紙上相談の中にこんなことが出ていました。それは一般的に共かせぎをマイナスと認めるのが男女60%から70%をこえていて,その理由は家庭が暗くなる,女の側では気持の調和がみだれる。男の側では劣等感が生まれる。こどものためによくないなどのことが言われているということでした。これは私たちナースにも共通して考えられることだと思いますが,夜勤がからんでむしろもっと深刻かもしれません。
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