特集 整形外科看護の諸問題
ポリオ後遺症(両下肢麻痺児)の治療経過観察
下山 きゑ子
1
,
三城 千恵
1
,
佐藤 栄子
1
,
小山内 由規子
1
,
伊深 建子
1
,
永田 三枝子
1
1整肢拓桃園
pp.28-31
発行日 1962年5月15日
Published Date 1962/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911622
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1.はじめに
一般に手足の不自由な子供の治療ということがどこにあるかということを理解され難いのは,一生不自由のまま残ると考えられる四肢の機能障害,或いはそれに附随して起る四肢の変形があまりにひどい場合一般には殆どその受療をあきらめてしまう傾向にあるからでありましょう。
ここに述べる症例もポリオ罹患後両下肢に高度の弛緩性麻痺を残し,整形外科的な治療をうけることなく成長し,周囲からは殆ど不治?というあきらめの眼でみられ,自からもほぼ治療不可能とさえ信じて,ただ松葉杖に頼りつつ通学していた症例であります。
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